2015年7月26日日曜日

京都市指定文化財 ペンキ痕除去② 最終

この写真の中に注意する点があります。
隠れている「おばけ」を見極めて注意し、仕上がりを予想します。
先ずは優しく霧掛けで洗います。
次に様子を確認しながら刷毛洗いをします。

最終工程で慎重にペンキ痕を除去して行きます。
除去前

除去後
またまた隠れている「おばけ」を見極めて注意し、仕上がりを予想します。
本当は、灰汁洗いで劣化した表面を取り除いて、キレイな白木に戻す方が早くて楽なんですよ^^;
古色はしません。

後は、少しコツのある水拭きを一定期間していただき、ムラが周囲と馴染んで行くのを待ちます。

最終仕上げは、風、雨、ホコリ、土砂、紫外線等、自然環境の働を得て慌てずゆっくり仕上がりを待ちます。

そう!まだ仕上がっていないのです(笑)

侘び寂びを調和させる自然再生施工です。

「寂びを育てる」 こんなお仕事もあるのですよ(^^)


ご用命いただき、ありがとうございました。

感謝申し上げます。


おわりです。

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