2015年12月17日木曜日

「私を滋賀から連れ出して!」 第1話 燭台切光忠 編

先月、久しぶりに姪っ子から電話がありました。

姪っ子からの第一声は

「私を滋賀から連れ出して~」でした。

「わかった~」と即答。
「ところで、どこへ行きたいの?」

「羽田空港で見たいものがある~」
とのことでした。

「ほな行こ♪」
「ほんで、何が見たいの?」

「か・た・な~」


「刀とはまたええやんか♪ ほな段取りするわ!」とお返事。

それでもって…数日後


私が仕事で東京へ行く時に車で一緒に行くことになりました。

寄り道をするのでかなりハードなスケジュールです!!


写真は、「刀」が展示されているの会場入口の宣伝板です。


これが姪っ子の「見たかった刀」です。

と、言うより

「会いたかった刀って感じでした…笑

ハイテンションやったからねぇ ヽ(´▽`)/


※全ての写真撮影とブログの許可はいただいております。
鎌倉時代中期 (13世紀)


刀銘: 燭台切光忠
       (しょくだいぎりみつただ)

伊達政宗所用 

銘の謂れは、伊達政宗が家臣を切った時にそばにあった青銅の燭台まで切れたという
逸話からこう呼ばれるようになったそうです。

許可を得て「神の椅子」を少しずらして反対側から撮影しました! 

「神の椅子越え」の意味の分かる人は、この刀に惚れ込んで会場まで来られたファンだけです。笑

皆さま、気に入った写真があれば、お好きにコピペしてくださいね。

燭台切光忠の金縁が溶け、全体的に黒く焦げているのは、関東大震災で被災刀となったからだそうです。

その為、焼刀の状態で展示されています。

もちろん再生すれば元通りに復元できると思いますが、これも歴史なのですね。
水戸徳川家の刀剣帳には、水戸藩2代藩主・徳川光圀が伊達正宗からこの逸話を直接聞き、
燭台切光忠(しょくだいぎりみつただ)」を欲しいとお願いすると、一度は断られるも最後は譲り受けるという話が記されているそうです。

日本史に名を残す偉人達を魅了した銘刀だったんですね! 

この刀には、魂が宿っているような人の気配と凛とした心の静寂を感じました。

他の展示物もご案内(^^)/


桃山時代 (16世紀)  

碁盤銘: 舞葡萄

          (まいぶどう)

徳川家康所用

徳川家康と豊臣秀吉が対局したと云われる碁盤
桃山時代~江戸時代前期 (16~17世紀)

徳川家康所用の槍(やり)

第2尚氏時代 (18世紀)

中山王府 琉球楽器

享保4年 (1719)

朝鮮人登城行列図巻物 第二巻
4年 (1531)

兜銘: 金小札緋縅具足の内兜
       (きんこざねひおどしぐそくのうちかぶと)

徳川家康所用
見事な作りに息を呑みました!
展示会場が羽田空港の2階だったので、空港内も見学することにしました。

以下、写真でご案内








この日は1泊するので夜はホテルの近くで食事をしました。

姪っ子が良いお店を見つけてくれました。('∇^d) ナイス☆!!

私は夜からも打合せでハードなスケジュールでしたが、仕事とプライベートを両立できた楽しい1日でした。

翌日は、東京国際博物館へ「獅子王」の刀を見学に行きましたよ。


次回ご案内させていただきますね。


つづく

2015年12月16日水曜日

内陣・外陣 再生施工 ③

②からのつづきです。

付着物は、少しずつ! 慎重に! 小刀で表面から削っていきます。
除去完了です。
次は、壁に貼られた金箔押しをキレイに再生していきます。

現状は、ホコリや煤が付着し、一部は染みになっています。

現状の煤汚れです。
先ずは、金箔の表面に付着したホコリや煤を優しく払います。

次に、線香やロウソクなどで燻った粘り気のある分厚い油膜と染み汚れを慎重に除去していきます。

壁に貼られている金箔は、家庭にあるアルミ箔の100分の1程の厚さです!!ピンと来ないほど極薄…笑

極薄にもかかわらず、擦れなどで小傷や穴も空いている為、下地の接着剤(漆・うるし)にも気を配らなければなりません。

できる限り水気を避けて素早く仕上げなければ、金箔の貼り合せ面から汚れが浸透して後で浮いて斑になります。
たいへん繊細で難易度の高い作業ですが、この技術は弊社が得意とする再生技術の一つです。
写真右側が施工後です。


中でも専務の腕はピカイチです!!
Before

ほこり・煤払いのみ
Completion

再生施工後は、貼り換えたみたいでしょ(#^.^#)v


過去に仕事をされた箔押師さん(金箔貼りの職人)の素晴らしい技術にも感動しました。

眩しい輝きに感謝です。

ありがとうございます。


これからもこのような輝きを絶やさないよう、

日本の伝統技術を後世へ繋いでいけるよう、


再生施工に邁進していきたいと思います。
The next work


次回は、柱の染み汚れや龍を描いた極彩色の壁画の燻りをキレイにしますよ(^^)
The next work

お楽しみに(#^.^#)


皆さま、風邪が流行っているみたいなので、お体には充分にご自愛くださいね。


ではまた。

2015年11月21日土曜日

内陣・外陣 再生施工 ②

地元滋賀県の琵琶湖

I love you


早朝から車で富山県へ向かいます。



向かう途中は、もちろんドライブ気分で(*^^*)

気持ちいい朝

それだけで幸せです!

富山県へ到着しました。

弊社の専務と仲間の職人さん達は、連泊で再生施工をしていただいております。

I need you

感謝です。

私の担当は、薄い金箔が貼られた壁面の染みや付着物の除去です。

穴が開いている所は、補修になります。

先ずは、表面付着物や汚れをよく観察して記録して行きます。
失敗が許されないので、金箔が剥がれないよう慎重に除去して行きたいと思います。


お楽しみに(*^^*)


つづく

2015年11月14日土曜日

パパサンタの手仕事

本日は豪雨のため、現場仕事がキャンセルになりました。

そろそろ家のクリスマスの飾り付けをしないと間に合わないので、嫁さんに電話をして急遽、雑貨屋さんめぐりをしました。

仕事も生活も「段取りが命」なのです笑

写真の場所は、滋賀県草津市の「草津園芸」さんです。

お店では「フェイスブック」をされていますよ。

https://www.facebook.com/%E8%8D%89%E6%B4%A5%E5%9C%92%E8%8A%B8-419744131447968/

今年はどんな飾りにしようかなぁ。

こんな感じの雑貨は財布の紐が緩みます笑

クリスマスリーフは手作り作家さんに作ってもらったしなぁ。


下の写真はお友達の女性作家さんの手作りリースです。

この方は有名な巨大植物園の館長をされていた方です。

植物のことを熟知されているのでセンス抜群です。

今年はこれを飾ります(*^_^*)

ありがとうございました。

感謝申し上げます。



自作の飾り付けがなかなか決まらないので外にある植物を見ることにしました。

写真の「トキワシノブ」は好みです。大きい!!

確か鉢付きで3,000円ほどでした。


コウモリラン

観葉植物のコーナー

見ているだけで心が和みます。

オリーブ
再度、店内に入って飾り物を探していたらこんな掘り出し物が!!

なかなかの代物ですぞ。(約350×500)

しかも500円 (*^^*)v
早速、お店の小物を飾ってみてイメージを膨らませます。

これも、
再生への飽くなき追求なのです 笑

お店では気を使いますので自宅に帰って飾ってみます。

自宅にはドライフラワーや小物が売る程ありますので笑
帰宅後

自宅の庭から拝借した南天の実です。

小さなブロックは観葉植物用の化粧石です。

グルーガンで接着
こちらもグルーガンで接着
こんな感じに飾ってみます。

今年は小さな街をイメージしたクリスマスプレートを作って飾る事にしました。


良いアイディアが!

100円均一の網棚をニッパーで切って家のフェンスにしよっと(^^)

ちょうどいい感じになりました。

妖精さん専用のクリスマスパーティ・イベントの手作り看板です。

今年の夏にお宝廃材)で娘と作った妖精の家を飾ってみます(*^^*)

途中、娘が帰宅したので一緒に作りました (*^^*) ♬ ♫ ♬
ちょこちょこ、アニー先生のチェックが入ります。

なんとかOKをいただくことができました(^^)/
街の教会

街の雑貨屋さん

街の芸術家さんの家
これは娘と親友の家だそうです。

街のさん
街のレストラン
サンタさん
今回使用した道具類は100円均一のお店とホームセンターで購入したものです。

化粧石はなんと1袋10円でした。

これだけで作れますので、意外にお手軽です(*´∀`*)

皆さんもクリスマスの飾りを作ってみてはいかがですかぁ。

Xmas Plate

クリスマスプレートの完成です

今年も残り僅かですが、皆様と共に無事故で年が越せますように。


さて後は、クリスマスツリーとイチゴケーキだな笑



本日も良い一日でした。



感謝です。





それではまた(^^)/