2015年4月29日水曜日

大理石のシミ抜き スイートルーム編①


こんにちわ、グランドライン代表の早川です。

3月初め、特別清掃施工専門の会社のM氏から電話がありました。
内容は、「バスルームの大理石(アラベスカート)で落とせないシミがあるのでお願いしたい。」と。
詳しく話を聞くと、「関西某有名ホテルの最上階スイートルームで何年も前からたくさんの同業社がチャレンジをしてギブアップされているのでなんとかシミを落として株を上げたい」とのことでした。

但し、条件付き!

今回は他社様(数社)と時間をずらして技術コンペをし、シミを落とせた会社が施工を請け負うといゆう条件でした。
参加した全ての会社がシミを落とせない場合は、解体してリフォームをされるそうです。
※リフォームには、おそらく数億円は掛かるとのことです。
いつものように状況を知る為、数枚の写真を送ってもらい、写真からの推測で段取りをし、後日現地に向かいます。

当日の朝、待ち合わせ場所には関東から泊まりで来られている会社様もおられました。(お疲れ様です。)
職人さん同士のご挨拶はそこそこに対象となる5部屋の現場確認を全社で行いました。
確認が終わると、各部屋に分かれ、時間帯をずらして限られた数時間で結果を競います。
現状写真 
シャワールーム他、バスルーム全体に黄色いシミが浮き出ています。

全体の写真は控えさせていただきます。
現状写真 テレフォンの横
現状写真 シャーワールーム(大理石:ベーシックホワイト)
現状写真 シャーワールーム
現状写真 床面
現状写真 浴槽
現状写真 壁面
現状写真 浴槽壁面
現状写真 シャーワールーム
現状写真 スイートルーム玄関  (対象箇所はまだまだございます)


現場確認の最中、支配人様、ホテルの関係者様とお話をさせていただきお部屋に対する強い愛情を感じました。

日本はもちろんですが世界中の方に愛され続けられているスイートルーム。

シミの数だけドラマがあるように・・・。 思いを込めて、コンペ施工開始です!

つづく

2015年4月26日日曜日

木洗い (伊勢神宮の茶室 洗い作業⑤)

床板、向板、床柱などに蝋ワックスが重ねて塗られている為、真っ黒になっています。
よく見ると、重ね塗りで白浮き(密着不良)しています。
畳上げをしないので洗うのが大変ですが、染み込んだ蝋ワックスが板をしっかり守っているようです。
炉縁だけを外して洗います。
洗って乾燥中です。
木目・板目(梢)が炉に向かい合わせになっているのがよく分かります。
黒ずみを取ると本来の木肌(個性・顔)が際立ちます。
コーティング塗布後、乾燥中です。※コーティングは専用の溶剤で除去が可能なものが必須です。
コーティングの目的は、お湯やお茶がこぼれても染みにくくするためです。

完全乾燥すると自然な風合いになり、お手入れもたいへん楽になります(^^)/

次は、障子(和紙)と反古紙(ほごし)貼りの襖などの紙の黄ばみを抜いてコーティングします。