2015年9月28日月曜日

京町家 ゲストハウス再生施工 ①

今回は縁側続きの廊下、床板と高欄をキレイに再生します。
床材はウリン材だそうです。
ウリン材は、東南アジアに分布する広葉樹で非常に硬く重い木材です。
その為にウリン材はアイアンウッド(鉄の木)と呼ばれています。
表面の加工は浮造り(凸凹
仕上げ)で滑り難くなっています。
※和風仕上げですのでリブ加工(波状)ではありません。
表面をサンドペーパーと機械で削ってキレイにするだけなら日曜大工仕事ですが、
浮造り(凸凹仕上げ)は残したまま仕上げますので職人技の見せ所です(^^)

このような場合たいへんムラが出やすいので気を付けて再生したいと思います。


高欄は屋根の庇が大きく張り出している為、適度な日陰で天候による外的環境から守られており腐食は見られません。

また、砂利を敷いておられるので雨水や土砂が木材に跳ね返らず健康状態がとても良いです(^^)



水たまりができず、風通しも良いので木材もお部屋の中も快適です。


どんなに硬く強い木材(建材)でも、土に触れるとカビやバクテリアによって自然に還されていきます。

庇を大きくするのも、砂利を敷くのも格好や景観だけではなく、住む人とお家の健康を守る役目があるのです。

先人の知恵は素晴らしいです!
現状写真です。
現状写真です。
蔵の中はワインセラーで作り付けの階段は施工範囲外でした。

が・・・。
SERVICE

サービス施工です。

「階段は日本生まれの木材」、「床は東南アジアから来た木材」 お国が繋がっております。

大げさですね(笑)

許可をいただき、準備中にササッと洗いました(^^)

納得!

さぁ、工期は2日間ですので頑張って「鉄の木」の個性を引き立たせたいと思います。

もうすぐ庭も色づく紅葉の季節ですね。
11月頃からここ京都もたくさんの人で賑わうことでしょう(*^_^*)

皆さま京都へ
おこしやす(常連様)、
おいでやす(初めての方)
ちなみに私は京都生まれです。


つづく

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